FXの手数料

FXの手数料には「取引手数料(売買手数料)」と「スプレッド」の2つがあります。損益というのはコントロールできないものですが、手数料はFX会社の選択次第で変えることができます。つまり、コントロール可能な要素です。

FXは他の金融商品にくらべて非常に低コストで取引できるものですが、しかし取引ごとに必ずかかる手数料をなるべく小さく抑えることは、取引成績(パフォーマンス)に影響を与えます。ここではFXの2つの手数料について説明します。

取引手数料(売買手数料)

「取引手数料」は「1回の取引で300円」というように、取引ごとに定額で決まっている手数料です。FX会社によっては「売買手数料」と表記していることもあります。1回いくらと決まっているので、スキャルピングやデイトレードなど取引回数の多いトレードスタイルではこの負担が大きくなります。

ただ最近は、個人投資家に人気のある主要なFX会社ではほとんどのところで無料としています。そのため、現在は実際には気にする必要のないコストとなっています。逆に取引手数料がかかるFX会社で、次に説明する「スプレッド」が他者とくらべて安くない場合はコスト的には魅力ゼロのFX会社ということになります。

スプレッド(為替手数料)

「スプレッド」とは、FX取引における「Bid(売り)」と「Ask(買い)」との差のことです。FXでは常に「売り」と「買い」の2つの為替レートが表示されていますが、この2つのあいだにはいくらかの開きがあります。

そのため、仮に取引を1往復(買いと売り)をしたとき、取引開始時と終了時に為替レートの変動がなかったとしても、投資家はこの開きの分だけ損をします。その損はどこにいったのかというと、FX会社の懐におさまったわけです。

たとえば、ドル円のレート表示が売り100.05円、買い100.10円だとします。このとき、売買の開始と終了のあいだに為替変動がなくても「0.05円(5銭)」の損失が発生します。これがスプレッドです。

スプレッドはFX会社によって設定が異なります。A社では5銭、B社では10銭、C社では1銭というような感じです。また、通貨ペアごとにボラティリティ(価格の変動幅の大きさ)が違うため、その通貨ペアにあわせた値段設定がされています。ドル円とユーロ円、ポンド円ではけっこうな違いがあります。

さらにスプレッドは相場の流動性によっても変化します。同じFX会社の同じ通貨ペアでも、売買するタイミングによってスプレッドが異なることが多々あります。多々あるというよりは、ある一定範囲内で常に変動するものだと認識しておく方が正しいですね。

約定力とスリッページも考える

取引手数料はだいたいのFX会社で無料で、大事なのはスプレッドです。スプレッドは各FX会社が公表しているので、それをもとに比較すれば手数料の安いところなどすぐにわかると思うかもしれません。管理人もそう思ってました。しかし、そんなにカンタンな話ではありませんでした。

FX会社自身が公表しているスプレッドどおりに取引できるかどうかというと、それはまた別の問題なのです。「ドル円0.5銭」と宣伝していても、実際にはほとんど0.5銭で取引できるタイミングはなく、1銭や2銭かかるのが当たり前、というような会社も中にはあります。

そこで大事なのが「約定力」や「スリッページ」です。これらは、提示している為替レートどおりに売買できるかどうかをあらわした言葉です。「約定力が高い」というのは、約定スピードが早く注文時のレートでの売買がきちんとおこなえる可能性が高い、ということを示します。

「スリッページ」とは提示レートと実際の約定レートの違いのことで、「スリッページがある」ことを「すべる」ともいいます。よくすべるFX会社、スリッページの大きいFX会社で取引をすると、想定していない取引コストがかさんでしまう可能性があります。

約定力が高いか、スリッページが大きいか小さいかは、最近は第三者機関の調査データを開示しているFX会社も増えてきていますが、いまだにブラックボックスのままにしているところも見受けられます。そのため、実際に口座開設して取引してみないと実態がわからないこともあります。

目に見える取引手数料やスプレッドも大事ですが、約定力やスリッページなど実際の取引コストに影響を与える部分についても、口座開設をする前にきちんと確認しておくことをオススメします。

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