FXのリスク

投資にリスクはつき物です。当然FXにもリスクがあります。相場の急変や金利の変動、政治情勢の変化など、投資家がコントロールできない部分もありますが、知識と事前の準備でリスクを小さくすることはできます。ここではそんなFXのリスクを説明します。

為替変動リスク

為替レートの価格変動のリスクです。FXで最もわかりやすく、取引に影響のあるリスクですね。たとえば1万ドルの取引をしている場合、為替が上下に1円動けば、それだけで1万円の損益(損失や利益)が発生します。

ポジションが大きければ大きいほど損益の絶対額も大きくなります。1万ドルなら上下1円で1万円ですが、もし10万ドルなら同じ1円の上下でも10万円の損益です。さらに100万ドルなら100万円、500万ドルなら500万円です。

そんな大きな金額の取引はしないと思うかもしれません。しかし、FXではレバレッジを利用することによって自己資金の25倍までの取引が可能なので、あながちあり得ない話でもないと思います。

大事なのは、為替が動いたときに自分の資金のうちどれくらいの割合の損益が発生するのかを知っておく、ということです。レバレッジは資金効率が良くなる嬉しい仕組みですが、利益が大きくなる可能性もあると同時に、損失が大きくなる可能性もあるということを忘れてはいけません。

金利変動リスク

各国の金利が変動することによるリスクです。特にスワップポイント目当てのFX投資をしているときに直接的な影響があります。FXでは高金利通貨を買って持っていればスワップポイントがつきますが、金利差が小さくなったり逆転してしまったりする可能性もあります。

受け取るスワップポイントの金額が小さくなれば、より小さな為替変動でもスワップポイント以上の損失が発生する可能性もでてきます。スワップポイント目当ての取引をする場合は、各国の金利差のチェックとレバレッジを考えた資金管理をしっかりおこなうようにしましょう。

また、金利が下がるとその通貨は売られる場合があるので、スワップポイント目当ての取引をする場合だけでなく、為替差益を狙ったスイングトレードやポジショントレードをする場合にも金利変動には注意を払っておく必要があります。

金利はその性質から、一方向のトレンドが続きやすい傾向がありますが、実際の動きは各国の金融政策次第なので必ずしもトレンドに沿っていれば安心ということはありません。保有するポジションに影響を与える通貨の金利変動には気をつけましょう。

カントリーリスク

各国の政治情勢や経済状態の変化によるリスクです。紛争や景気悪化、自然災害などが起きると、その国の通貨は売られます。予測できないことがほとんどですが、相場の急変時にすぐに損切り(ロスカット)がおこなえるように注文方法を工夫しておくなどして対処しましょう。

システムリスク

システムリスクとは、ネット回線のトラブルなどシステム上で生じるリスクのことです。FXではインターネット回線と、パソコンやスマートフォン、携帯電話などの端末を利用して取引をおこなうので、それらに障害が起きたときには取引をおこなえない場合があります。 また、FX会社側のシステムエラーもあります。口座開設の前に、以前にトラブルがなかったかなどの情報を確認するようにしましょう。

信用リスク

信用リスクとは、FX会社の破綻によって、投資家が預けたお金が戻ってこないというリスクです。このリスクは事前に回避することが可能です。口座開設をする前に必ず「信託保全」がきちんとおこなわれているか確認しましょう。

信託保全とは、FX会社が信託銀行等に資金を預けることによって顧客と自己の資産をきちんと分けて管理するという仕組みです。どのFX会社でも基本的には全額信託保全されるはずですが、口座開設前に公式サイト内で説明をしっかり読むことをオススメします。全額または100%という表記がなければ注意が必要です。

そのほかに「自己資本規制比率」というFX会社の財務健全性をはかる指標もあるので、口座開設時の比較材料にしましょう。

流動性リスク

流動性リスクとは、通貨の流通量が小さくなり、取引したいときに思うように取引できないというリスクです。たとえば買いポジションを持っていたときに、損切りラインまで下げたので売ろうとしたが、流動性が低く売り抜けにくい、というような例があげられます。

外国為替市場は世界最大のマーケットで、取引される金額も非常に大きいので安心と思うかもしれません。しかし、南アフリカランドなどマイナー通貨は相対的に流動性リスクが高いです。

またドル円やユーロ円などの主要通貨ペアでも、天災やリーマンショックなどに代表される金融危機が起きたときには一時的に流動性が低くなります。そういった場合は一挙に売りがでるので、流動性が少し回復したとしても、やっと売れたときにはすっかり下げていた、ということもあり得る話です。

リスクのまとめ

以上のように、FXにはいろいろなリスクがあります。投資をする限りリスクはつき物。大事なのは、そのことを知り、どのように対処するかを事前に決めておくことです。レバレッジによる資金管理など、自分でコントロールできる部分はしっかりコントロールしましょう。

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