トレードスタイルの決定

FX取引には為替差益とスワップポイントによる利益があり、それぞれを狙う投資法があります。その中で、さらにポジションを持つ(取引を開始して、決済していない状態のこと)期間によって大まかに5つのトレードスタイルに分けられます。期間の短い順にそれぞれ説明します。

スキャルピング

1回の取引が数秒から2~3分程度と、ポジションを持ってから決済までの時間が最も短いトレードスタイルです。保有時間がとても短いため取引1回あたりの利益と損失も小さいものとなります。10ポイント(10pips)程度の値動きで決済するような取引が多く、利幅が小さい分、レバレッジを大きく効かせる場合が多いです。

1回の取引時間が短いので、日中働いていて時間のないサラリーマンから大学生、主婦までどのような生活スタイルの人にもやりやすい方法です。しかし、一瞬の判断力・反射神経を求められるので、向き不向きが非常にでやすいトレードスタイルともいえます。

経済指標の発表時に素早く値幅を抜く方法もありますが、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析をおもに使います。しかし、先ほども書いたように、為替レートの値動きの分析よりも反射神経などの方がより重要な資質だと思います。

デイトレード

数分から数十分、長くても1日のうちで取引を完結させるトレードスタイルです。宵越しの金は持たず、1日のおわりにはポジションを閉じる(未決済の取引を決済する)のが特徴です。ただ、場合によっては翌日に繰り越すこともあります。

取引期間が短いため、スキャルピングと同じく、天災など各種イベントによる相場変動のリスクが比較的小さいのが特徴です。為替変動以外の要因になるべく左右されないようにした取引手法ということですね。

スキャルピングよりも大きな値幅を狙うことができ、大きいときでは1円以上の利幅を得ることも可能です。いろいろな注文方法を利用することによって、日中は相場を見ることのできない人にも可能なトレードスタイルです。おもにテクニカル分析を使います。

スイングトレード

取引期間が数日間から数週間というトレードスタイルです。期間が長いため比較的大きな利幅を狙える、仕事などに左右されずに取引できるというメリットがあります。逆にいえば、損失も大きくなる可能性がある方法です。

テクニカル分析を使い中期のトレンドを読んで売買します。スイングトレードのような取引期間の長い方法では、損切り(ロスカット)のタイミングを逃してズルズル損失を増やしてしまいがちなので、取引ルールをきちんと決めて、感情をはさむことなく自動的に決済できるような注文方法を使うのがポイントです。

ポジショントレード

数週間から数ヶ月間という長いスパンでトレンドをとらえて売買するトレードスタイルです。スイングトレードよりもさらに大きな利幅を狙うことができる反面、損失が大きくなってしまうという可能性もあります。

長期トレンドを読んで順張りで入る取引が基本になるので、低金利通貨と高金利通貨の通貨ペアを売買した場合にはスワップポイントによる利益も期待することができます。じっくり時間をかけて取引したい方にオススメです。為替変動リスクが大きくなるので、レバレッジは小さく効かせることが大事です。

スワップトレード

低金利通貨を売って高金利通貨を買い、金利差であるスワップポイントの受取りによって利益をあげるというトレードスタイルです。取引期間が1年以上におよぶ場合もあり、長期トレンドの読み方が重要になります。

とうぜん為替変動リスクにさらされることになるので、レバレッジは非常に低めに設定するのが基本です。外貨預金などの延長としてFXを利用する場合は、このスワップトレードをレバレッジ1倍でおこなうという人もいるようです。

スワップポイント狙いなので、為替変動リスクの他に金利変動リスクには十分な注意が必要です。高金利通貨の利下げや低金利通貨の利上げによってスワップポイントが小さくなったり、最悪、逆転してしまったりする可能性も考慮して取引をすることが大事です。

自分に合った方法を見つける

取引期間によってトレードスタイルを分けて説明しましたが、これらのトレードスタイルを参考にして取引するのも良いですし、また全然ちがう観点から独自の方法をあみ出しても良いと思います。

大事なのは、自分に合ったトレードスタイルを見つけること、身につけることです。ポジションを持っていたら夜も眠れない人にはスイングトレードは向いていないし、一瞬の判断が苦手という場合にはスキャルピングはオススメできません。

自分の生活スタイルや性格に合った方法を探し、それをブラッシュアップしていく(磨き上げていく)ことが大事だと思います。そのためにはまず実践です。最低限の知識を得たら、とりあえず小さい金額で取引を試して、自分のトレードスタイルを模索していきましょう。

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