FXの注文の種類

FXにはさまざまな注文方法があります。株式などとくらべてより複雑な注文方法が可能で、使い方によってはリスク管理ができたり、時間がない場合にも自動で決済ができたりと取引の幅を広げることができます。ここでは基本的な注文方法を紹介します。

ストリーミング注文

画面に提示されている為替レートで約定する注文です。FXには買いと売りの2つのレートがありますが、それらが表示されている画面をクリックすることで発注できます。しかし、相場の状況によっては約定しないときもあります。

1度画面を表示した後にクリックせずに時間がたつと、実際の為替レートと表示レートが大きく違う場合があり、そういうときには約定しないことが多いようです。そういう場合はキーボードのF5を押したり、画面のボタンで表示の更新をしたりして新しい為替レートを表示しましょう。

成行注文

値段を選ばない注文です。ストリーミング注文と同じように、画面に提示されている為替レートを見ながら発注する方法ですが、画面の提示レートは参考レートであり、実際の約定レートは表示レートから若干ズレることがあります。それを「スリッページ」といい、スリッページが発生することを「すべる」と呼んだりします。

スリッページがなるべく発生しない、もしくは発生したとしてもスリッページ幅の小さいところを選ぶのもFX会社選びのひとつのポイントです。ストリーミング注文と成行注文はFX会社によって呼び方が違う場合があります。

指値(リミット)と逆指値(ストップ)

指値は値段を指定する注文方法です。下がったら買い、上がったら売りです。逆指値は反対に、上がったら買い、下がったら売りです。

たとえば為替レートが100円のとき、99円まで下げたら買いたいというのが指値注文です。売りなら逆に、101円で売りたいという指定をします。利益確定や、一定のレンジ内の為替が推移しているときの逆張りなどに使いやすい方法です。

逆指値はその反対で、101円まで上げたら買いたい、99円まで下げたら売りたいという指定をします。損切りや、今までのレンジを抜けて(ブレイクして)上昇したり下落したりしたときにフォロー(順張り)する場合に使いやすい方法です。

IFD(イフダン)

新規注文と決済注文を同時にだす方法です。たとえば為替レートが100円のとき、99円まで下げたら買い、その後101円まで上げたら売り、という指定がいっぺんにできます。もちろん新規売りから入ることもできますし、決済に逆指値を使うこともできます。

OCO(オーシーオー)

2つの注文を指定して、どちらかが約定したら残りの注文は自動的にキャンセルとなる方法です。すでにポジションを持っている場合に使いやすいものです。たとえば100円の買いポジションを持っているときに、101円まで上げたら売り(指値)、もしくは99円まで下げたら売り(逆指値)というように指定することができます。

この方法を使うことによって、利益確定と損切りが同時にできます。

IFO(アイエフオー)

IFDとOCOが複合された注文方法です。新規注文から決済注文(利益確定と損切り)までをすべて自動でおこなえるという優れものです。たとえば為替レートが100円のとき、99円まで下げたら買い、その新規注文が約定したあと101円まで上げたら売り、もしくは99円まで下げたら売り、というようなセットでの指定ができます。

取引の最初から最後までを、利益確定と損切りの2つのパターンを想定していっぺんに指定できるので、とても便利です。取引開始前にあらかじめ取引の決済のポイントを決めているのであれば、この方法を使うことによって取引を自動化することができます。

オフセット注文

「外為オンライン」というFX会社でのみ使うことのできる方法です(2013年11月現在)。取引開始時に手数料を支払うことによって、あらかじめ決められた決済期限までのあいだに相場がどれだけわるくなっても、最初に支払った手数料分の損失しかでない、というものです。

逆に相場が上昇した場合には利益を追求することができ、手数料分を上回る為替の上昇があれば、そこで決済することによって利益確定することもできます。為替変動リスクによる損失を取らないかわりに取引コストを支払う、ということですね。

正直、初心者の方には使いにくいと思いますので、ムリして使うことはありません。まずは他の注文方法を覚えて、それを実際の取引でつかってみるところから始めるのが良いと思います。

注文方法を利用してリスク管理

成行や指値、逆指値だけでなく、他の注文方法を試してみましょう。IFDやOCO、IFOを使えば、パソコンの前に張りついたり仕事中にスマートフォンをチェックしたりせずに、取引を完結できます。また、あらかじめ損切りラインを設定してコンピュータ任せにすることで、リスクも抑えられます。

目の前の画面の値動きを追っていると、どうしてもトレードに感情が入り、想定したシナリオどおりのトレードをできないことがあります。つまり、損切りラインを超えても損切りしない、利益確定ラインの前で焦って利益確定してしまう、といったことをしてしまいがちです。

しかし最初に全て設定してあとは画面を見なければ、自分の感情が入り込む余地はなく、想定したとおりのトレードをすることができます。FXの基本的な注文方法をしっかり覚えて、取引に自分の感情をはさむなどのリスクを小さくできるように工夫していきましょう。

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